経営者あるいは
管理職は、管理
会計と財務会計の区別を理解していなければいけません。
管理会計とは、会計情報を経営管理者の意思決定や組織内部の業績測定・業績評価に役立てることを目的としている企業会計の手法です。
財務会計上の情報は、企業会計原則や商法、
金融商品取引法、法人税法等によって内容が規制されています。
もっと簡単に図式化すれば、
営業→管理会計
経理→財務会計
ということになります。
経営が上手くいっていない企業において、この管理会計と財務会計が上手くリンクしていないことがよくあります。
所謂、管理会計システムと財務会計システムが、
システム上リンクされていないケースを見受ます。
なぜこのうようなことが生じるかというと、企業が業務をコンピュータ化するときに、業務の流れを無視して、部署単位で
コンピュータシステムの導入をするからです。
本来、企業の数字は、伝票が発生してから伝票が
ファイルされるまでを一貫して、システム化しなければ効率が上がりません。
しかし、
予算などの制約や、会社の風土によって部門単位での合理化をすると、部署ごとに時期も仕様も違うシステムが入ることがあります。
管理会計システムと財務会計システムを別々に導入した場合、どこかでそのシステムを統合させなければなりません。
統合するまでの間は、再度財務会計システムに伝票を入力するという手作業が発生します。
間違いなどが発生したり、入力のタイミングが違っていた場合には、管理会計上の残高と財務会計上の残高が違ってくる場合があります。
そうなると、どちらが間違っているのかわからなくなります。
株式公開準備などで、これらが発覚する場合がままあります。
このような状態を正常化するのは、容易ではありません。
なぜなら、一度動き出してしまったコンピュータシステムは企業が動いている限り止めることができないからです。数字は間違いを調査している間にも、刻々と変わります。
まるで、走っている
自動車を修理するようなもので、マンパワーだけでなく多くの時間がかかります。
こうならないように、システムの導入には会社全体をどうすべきかというプランを持たなければいけません。